瓶に入った、コーヒー牛乳。
日本で最初にそれを売り出したのは、平塚市に本社を置く守山乳業さん。いぬsotodays の会場と同じ街の会社です。
創業から100年あまり。10月24日(土)には、会場で飼い主さん向けの無料サンプリングをしてくださいます。
その前に、ちょっと寄り道。守山乳業の歴史には、「日本で初めて」がいくつも出てきます。
始まりは「農家を助けたい」
守山乳業の創業は、1918年(大正7年)。
創業者は、代々続く農家の生まれ。苦しい暮らしが続く農家を、どうにか救いたいと考えていました。そこで目をつけたのが、酪農です。
乳製品が、まだ身近ではなかった時代。周りの反対を押し切って、いまの伊勢原市で事業を始めました。2年後には、平塚に工場を新設。
1945年の平塚空襲では、その工場も被害を受けました。それでも翌年には、工場を立て直しています。
珈琲牛乳が生まれるまで
① 偶然、コーヒー豆を託される
きっかけは、バターを納めに行った東京の商店でした。
そこにいたのが、ハワイのコーヒー豆を売り込みに来ていた営業マン。「ハワイでは、コーヒーにクリームを入れて飲むんです」と聞かされます。
② 牛乳と半分ずつ、そして砂糖
家で、コーヒーに牛乳を混ぜてみた。すると、半分ずつの割合で、苦みと甘さがちょうどよく合ったそうです。
そこに砂糖を足したのは、奥さんのアドバイスから。こうして、商品にすることを決めました。
③ 「1日」を「1週間」に
いちばんの壁は、日持ちでした。当時の牛乳は、1日しかもちません。
助けになったのが、医者だった弟の知恵。注射器の煮沸消毒を応用して、1週間日持ちするところまでこぎつけました。
④ 高級品なのに、飛ぶように売れた
1923年(大正12年)4月20日。東海道線の国府津駅で、瓶入りの珈琲牛乳が売り出されます。
値段は20銭。並のお弁当が35銭の時代ですから、飲みもの1本としてはかなりの高級品です。それでも、飛ぶように売れたそうです。
その後も研究を重ねて、1927年には3か月間の保存を実現。鉄道省の販売品になり、北は青森から南は鹿児島まで、全国の駅で売られるようになりました。
いまでは、瓶入りの珈琲牛乳を発売した4月20日が「珈琲牛乳の日」になっています。
※現在は法律の改正で、商品名に「珈琲(コーヒー)牛乳」は使えなくなっています(公式サイトの記載による)。
ソフトクリームの始まりも
珈琲牛乳と同じ1927年に生まれたのが、「守山アイスクリームの素」です。
水を加えるだけで、アイスクリームが作れる。牛乳が足りなくなる夏でも、たくさん作れるのが強みでした。
1929年には、当時の鉄道省が、アイスクリームの作り方にこの「素」を使うよう指定しました。
そして1951年、日本で初めてソフトクリーム用のミックスパウダーを製造。これが全国に広がっていきました。
いまも、お店で使う業務用のソフトクリームミックスを作り続けています。外で食べたソフトクリームが、じつは守山乳業の味だった。そんなことも、あるかもしれません。
パッケージの富士山にこめたもの
もうひとつの挑戦が、無糖の練乳(エバポレートミルク、通称:エバミルク)でした。
当時、エバミルクは輸入品ばかり。値段が高く、ふつうの家庭ではなかなか手が出ない貴重品でした。砂糖の入っていない無糖タイプは、国内で作ると日持ちしないのが難点だったそうです。
その壁を越えたのが、細菌学を学んだ創業者の弟。研究を重ねて、1929年に国産のエバミルクを完成させます。
パッケージには、富士山。国産の品であることのしるしでした。
輸入品より安くて新鮮、と人気に。この商品は、いまも「冨士イービーエー」として作られています。ちなみに、守山乳業の公式サイトのアドレスも「fujimilk」です。
100年続く「長もち」の技術
牛乳を傷ませずに届ける。この課題は、その後もずっと守山乳業の仕事の真ん中にありました。
1967年には、無菌のまま食品を紙パックに詰める機械を、日本で初めて導入。現在は、当時の技術を受け継ぎ「ロングライフ製法」で、おいしさを長く守る商品を作っています。
煮沸消毒で「1日を1週間に」した工夫が、100年かけて、いまの製法につながっている。そう思うと、ちょっと胸が熱くなります。
いまは本社を平塚に置き、工場は神奈川県の南足柄市と、岩手県の葛巻町にあります。
じつは身近な、守山乳業の味
家庭向けでは、こんなシリーズがあります。
- 喫茶店の味:「喫茶店で味わう、ちょっと特別な一杯を、ご家庭でも。」がコンセプト。ココア、オーガニック珈琲、オーガニック紅茶、ロイヤルミルクティー。2025年には「喫茶店の味ココア」が、食品ヒット大賞の優秀ヒット賞に選ばれています
- POKECAFÉ(ポケカフェ):「いつでも、どこでも、カフェ気分♪」がコンセプト。ココア、カフェオレ、ロイヤルミルクティーなどカフェの定番メニューを品ぞろえ。飲みきりサイズ。
- A2ミルク:北海道産のA2生乳を使った牛乳。未開封なら常温で120日以上の賞味期限です。
お店の裏側で使われている業務用も、じつは幅広いんです。
- ソフトクリームミックス:アイスクリームの素から続く、看板分野
- デザート:パンナコッタ、杏仁豆腐、マンゴープリンなど。なめらか食感、濃厚な味わいです。
- ミルシャリ:生乳入りのミルクベース。フラッペやシェイクの材料にも、そのままかき氷のシロップにも
- ガムシロップ、コーヒーフレッシュなど
カフェや喫茶店のアイスコーヒーについてくるシロップやミルク。その向こうにも、守山乳業がいるかもしれません。
24日(土)は、無料サンプリング
守山乳業さんの参加は、10月24日(土)の1日だけ。会場で、商品の無料サンプリングをしていただきます。
配るのは、POKECAFÉ の「のむとろりんプリン」。北海道産の生クリームを使った、飲むプリンです。5回振ると、もっととろりんとするそうです。

屋外で一日すごしていると、愛犬の水は気にかけていても、自分の分はつい後回しになりがち。ひと息つくときに、平塚の乳業メーカーの味を試してみてください。
※サンプリングは飼い主さん向けです。人向けの乳製品や飲みものには、カフェインや砂糖など、犬の体に合わない成分が含まれることがあります。愛犬には与えないようお願いします。
- 守山乳業さんのサンプリング:10月24日(土)のみ
- いぬsotodays:2026年10月24日(土)・25日(日)10:00〜16:00
- 会場:ジ・アウトレット湘南平塚(平塚市大神8-1-1)/入場無料
守山乳業の情報
守山乳業株式会社(1918年創業/本社 神奈川県平塚市)。湘南ベルマーレのオフィシャルクラブパートナーでもあります。
公式サイト / はじめて物語(珈琲牛乳の誕生) / オンラインストア / Instagram @moriyama_milk
2026年9月時点で公式サイトに掲載されている内容をもとにしています。
さいごに
守山乳業さんが掲げている言葉は、「笑顔を創る」。
愛犬が思いきり遊ぶ一日のなかに、飼い主さんがほっとひと息つける時間もあってほしい。そこに、100年あまり続いてきた地元の味が加わります。
守山乳業さん、いぬsotodays を応援していただき、ありがとうございます。

